FXで勝てない理由
FXで勝てない理由に多いのが「損切りができない」というもの。
これはFXに限らず、レバレッジをかけた投資をされていればほとんどの方が経験されていることです。
「損を受け入れられない」
「損を出したからには取り返さないといけない」
そんな思いで無茶な取引を重ねるうちに損が膨らみ収拾が付かない状態になってしまう。
これは往々にしておきることです。
さて、損切りが出来るかできないか、これはFXで成功できるかの一つの別れ道。
そして…正直、損切りが出来ない(損切りがどうしても出来ない)ならFXの適正は非常に低いということになります。
※適正が低いというとショックかもしれませんが、適正の高いものを活用したほうが効率も安全性も上がるといえます。
さて「損切りが出来るか」、「FXに適正があるか」を調べる方法はあるのでしょうか?
実は、実際に取引しなくても、簡単な自己分析によって確認することが可能です。
自己分析の方法は「認知的不協和」に対する反応の確認。
認知的不協和とは
認知的不協和とは…
”人が自分の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態。矛盾する認知は人に不快感を及ぼすため、自身の態度や行動、考えや認識を変えたり調整することで不快感を解消しようとすること”
これは、「自分にとって重要なAという情報と、Aを否定するBという2つの情報を持っている場合、AとBの矛盾は不快感を及ぼすため何か理由をつけて矛盾を解消しようとすること」と言えます。
例えば、Aの意見を守りたい場合は「Bの意見は極端だ、Aを支持するほうが合理的だ」など理由をつけBを否定する。(Bの意見を守りたい場合は逆)
そのようにして、(強引にでも)矛盾を無くし不快感を解消するよう促すのが「認知的不協和」の生み出す反応です。
認知的不協和をFXに応用すると…
さて、「認知的不協和」に対する反応によって「損切りが出来るか」「FXに適正があるか」がどう判断できるのでしょうか?
勘の良い方はもうお気づきかもしれませんね。
一例ですが、「A:自分は正しいはず」と「B:間違いを指摘された」という場面を考えてみてください。
(リアルな場面を実際に想像して、自分自身の反応を正直に答えてくださいね)
上記の場合、両者には矛盾が生じています。(「正しい」と「間違いがある」ですから矛盾していますね)
そして、矛盾を解消するには2つの方法があります。
①Aを優先して「B:間違いを指摘された」ことに対し「そんなはずはない。相手が理解できていない、自分のことが嫌いで言いがかりをつけているのだ」と考え矛盾を解消する。
⇒自分を守り、相手を責める反応
②Bを優先して「A:自分は正しいはず」という思いを「どこか間違いがあったかもしれない。どこを改善すれば良いだろう。挽回するにはどうすれば良いだろう」という考えに変え矛盾を解消する。
⇒自分が引き、相手を優先する反応
さて、あなたはどちらを選ばれたでしょうか?(正直に答えてみてください)
上記のように矛盾している考えのうちどちらを優先させるかによって、結果は大きく異なってきます。
もし①のように考える(意固地になる)傾向があれば、間違いを直し成長することが難しくなります。
逆に②のように考えるなら間違いを修正し成長しやすくなります。
(もちろん「どんな場合でも①が絶対に誤りで、②が絶対に正しい」と言うつもりはありません。ケースバイケースですし、①のタイプで「自分は正しいはず」という考えを貫くことが大事な場面もあります。また①のタイプは人の意見に左右されずストレスの少ない人生を歩めるかもしれません。逆に②のタイプなら、人の意見を聞きすぎてストレスが高まりメンタル的に参ってしまう可能性もあります)
ただし、FXで言えば、②のように考えられるほうが適正が高いと言えます。
損切りが必要なとき、相場が予想と逆に動いたとき、「自分が間違っている」と認めない限り正しく対処出来ないからです。(「自分は正しい」と思ってそれを変えようとしないなら、自分の予想に反した動きを理解できず損切りはできなくなってしまいます)
ですので、もしFXでうまく行っていないと思うなら、上記の例で自分は①と②のどちら寄りの考えをしているだろうかと正直に確認してみてください。
そして、もし①だった場合、②のような考えを持てるように意識的に努力してみてください。
もし努力するのが非常に困難であれば…残念ですが、FXで勝つのも困難になる可能性が高いと言えます。
「認知的不協和」=自分の中の矛盾をどう解消するか?
その答えでFXの適正が分かれば、損を回避する機会が得られます。
自分のお金を損するなど辛い経験をしなくても適正が分かれば一番良いはずです。
おすすめな方法ですので、一度どうぞお試しください。
この記事がお役に立てば幸いです。