前回の記事で、トルコリラへの投資は控えるべきと書きました。
今回は、それについて補足の記事です。
まず、言わずもがなですが。
投資は、買いと売りがありますね。
高金利通貨でスワップ狙いの場合(クロス円で考えます)、
円を売って高金利通貨を買う「買い投資」が一般的です。
スワップ狙いですから、当然、高金利通貨を売って円を買う「売り投資」はあまりしません。
(売り投資をすると高金利を払うことになって、目先損した気分になるからです)
現状見られる金融業者の広告では上記で言う「買い投資」が勧められています。
しかし、前回の記事に書いたようにトルコの抱えている問題が何も解決していない以上はトルコリラの今後の動きが安定してくるとはまだ分からない、不透明感が多いため「買い投資」は控えるべきです。
では「売り投資」はどうなのでしょうか?
つまり、今後トルコリラ/円が再度下落を始める可能性を考えて「売り」で仕掛けておく、ということです。
これについてもやはり控えるべきと思います。
つまり買い投資も売り投資も両方控えるべき、ということです。
控えるべきと考える理由は同じなのですが、結局のところ
・「問題が解決せず下落」
・「問題が解決して上昇」
・「問題は解決していないが世界経済の安定化を図るために下支えされて下落せず」
などのシナリオは予想できますが、どうなるか全く先が読めません。
ただ、少なくとも、トランプ大統領の意向とエルドアン大統領の意向がぶつかっている以上は、お二人からの何らかの発言が出た場合、急激に動き、その揺り戻しで相場が荒れるということは予想に難くありません。
もし相場が荒れた場合はスプレッドが急拡大するため短期売買での利益を得ることも困難になると予想されます。
少なくとも、勝算の低い行動であれば丁半ばくち(二者択一を当てる)と同じになってしまいます。
動く可能性があるからという理由よりも、「安定して動く」通貨ペアに投資するほうがより安全です。
それらを踏まえると、繰り返しになりますがトルコリラに関しては現状「買い投資」も「売り投資」も控えるべきと考えています。
まとめ_
※「絶対にダメなこと」のカテゴリに乗せているため、簡単にまとめます。
①政情不安な新興国通貨はたとえ高金利でも投資対象からは外すほうが懸命
②激しく動く可能性がある場合、スプレッドの急拡大を考えると短期売買で利益をあげるのも困難
③「安定して動く」通貨ペアに投資するほうがより安全
上記を元に「リスクのある投資を避ける」という思考を持つ点でこの記事が役立てば幸いです。