「2018年夏」といえば
日本国内で一般的には「猛暑・酷暑・熱中症」と連想されるのでしょうね。
でも、FX投資家にとっては「トルコリラ暴落」と記憶されるはずです。
なぜなら、トルコリラ/円は2018年年初から考えても、
2018年8月でおよそ半値まで落ち込んでますからね。
(2018年年初は1トルコリラ=約30円、2018年8月で一時期1トルコリラ=約16円まで下落。この記事の投稿時点では1トルコリラ=約18円前後)
しかし、それでも多くの金融業者からは「トルコリラ債」の広告が上がり続けています。
なぜなら、金利が高いから。。。
しかし、高金利といっても2018年年初から2018年8月までに記録した約50%の下落を埋められるほど高金利なわけではありません。(そんな通貨ありませんって)
もしも、トルコリラが安定して運用できるなら高金利は確かに魅力です。
でも、現在では何一つ状況は変わっていません。
一時の危機意識が落ち着いて下落が止まっているだけで、下落の原因自体は何も変わっていません。
それと、仮に今後トルコリラの金利が上昇したとしてもそれは単なる「ハリボテ」に過ぎません。
なぜなら、金利はいつでも下げられますからね。(将来の金利を保証する類のものではないのです)
現状で、少なくとも近々では絶対に変わらない2大要素があります。
①アメリカのトランプ大統領
②トルコのエルドアン大統領
二人の対立関係はもはや明確。しかも、どちらも強硬姿勢を崩さない。
具体的に言えば、トランプ大統領はトルコリラ下落の最後のダメ押しをしていますし、、、、
エルドアン大統領も利上げに反対し世界中の投資家からも愛想をつかされている状況です。
正直言って、大統領クラスの方々の対立の場合、投資家云々って世界ではないです。
だって、一つの発言の影響が爆弾級(メガトン級?)ですからね。
現状でトルコリラ相場が落ち着いているように見えるのはただ単に一時の相場が「行き過ぎ」だったから。
行き過ぎると相場は元に戻り「安定したフリ」をするのが常です。
しかし、元に戻ったからといって今後、トルコリラが上昇するとは限りません。
政情不安が続けば「トルコリラ/円」の取引自体から多くのFX会社が引き上げる可能性も0ではありません。
そうした状況を考えると、トルコリラへの投資は控えるべきと考えます。
「君子危うきに近寄らず」
___つまり、、、
「危険なところには近づかない」
それと、正直言って、スワップ金利目当てで投資をして延々と金利を待つよりも、相場を分析してキャピタルゲイン(売買益)を得ていくほうが効率も良いですし、相場に資金を預けっぱなしにしないで済む分リスクも少ないです。
先が読めない新興国通貨、しかもリスク発端の地の通過への投資は控えるのが懸命です。