今週(2018/10/8の週)に入ってから、主要通貨が軒並み円高の動きに転換しています。
それに呼応するように(?)2018/10/10に米国株価の大幅安がおき、一気に「リスク回避」の雰囲気が漂い始めました。
今後一体どうなってしまうのでしょうか?
現状について考察してみました。
卵が先か?鶏が先か?
2018/10/10に米国株価の大幅安から始まり、日経平均株価~中国・上海などアジア市場も軒並み株安
その事態に、ニュースサイトはこぞって「世界同時株安の様相」と報道しています。
こうしたニュースを見ると「卵が先か鶏が先か」という思いがします。
つまり、世界同時株安が事実だから報道なのか?
報道がきっかけとなって世界同時株安が起きるのか。
個人的には、報道されたことがきっかけとなって世界同時株安が起きるのではないかとすら感じます。
逆に、全世界の報道機関が「今は絶好の買い時だよ!」って報道したら一斉に買いが入って株価が上がるのではないかと。。。
さて、現状は10/11以降、株だけでなく為替市場もリスク回避の動きが加速し軒並み円高に転換。
つまりニュース報道が主導となる相場状況になっています。
ニュース報道が主導となる相場状況の特徴とは?
ニュース報道が主導する場合、相場は基本的には以下の流れになることが多いです。
①:リスクオフの意識が加速しポジション解消の動きが出る。
②:リスクオンになるまでは相場の動きが停滞する。
③:停滞していた相場が一気に片方に動き出す。
④:③の動きに多くの投資家が付いていくことで相場が通常のトレンドに戻っていく。
特に通常のトレンドと異なるのは、①のポジション解消の動き。
理性を失ったかのようにリスク回避一辺倒になる場合があり、そのため行き過ぎた急落が生じることが多く、しかも行き過ぎが長く続くことも多いのが特徴です。
現状はどの段階?
現状、そもそもニュースのきっかけが2018/10/10の米国株安ですから、まだまだ①の段階です。
①のポジション解消の動きの証拠として株安・円高という反応が出ていますが(そもそも「世界同時株安」が本当なのか疑心暗鬼になっており様子見をしている投資家もかなりいるとは思いますので)それほど大きな動きにはなってはいません。
尚、①の段階でも、最初のうちは値を落とした部分で安値買いのチャンスと見て買う人々も一部出てきます。(買う人が一定数いれば急落した値は反騰することになります)
ただし、反騰して値が上がるとしても、それは含み損を抱えたままの人にとっては絶好の売り場・ポジションを解消するチャンスになります。
そのため、「世界同時株安」の意識が続く限り「リスク回避の動き」と同時に「一時的に値が上がるが、そこで売りたたかれて急落」という事態がしばらくは続くと予想できます。
今後の対応方法は?
こうしたニュースが主導となる相場での対応方法(FXのやり方)は主に2つあります。
①:レンジ相場と同じように上限・下限を分析したうえで上限の反落時は売り、下限の反騰時は買いで付いていく方法。
その場合、あくまで短期売買で数~数十pips狙い(細かく利益を取っていく)・損切りもシビアに(細かい幅で損切りしてしまう)ということが重要です。さもないと急落・急騰により大損することになりかねません。
②:先が読めないためリスクオンになるまではポジションを持たず様子見をする方法。
リスク回避のときに細かいトレードをしてあえて危険を冒すよりも、相場が動き出してからついていったほうが効率よく稼げます。そのため様子見をするのが安全という考え方もアリです。
尚、①と②どちらかではなく、状況を見つつ①②を併用するのが理想です。また①のように細かい取引をする場合は多少でも値動きの多い通貨ペアを選ぶのが重要です。
※様子見のときはこれでも見て時間を使いましょう。
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今までこれを知らなかったなんて…
個人的には、今回の件に関して言えば、新たな不安材料が出てこない限り早々に落ち着きを取り戻すのではないかと考えています。
ただし、米国の中間選挙も近づいていますのでポジションを持つとしても少なめにして短期売買、日足のボリンジャーバンドなどを見つつ値幅が狭い通貨は様子見、などして上手く立ち回りたいと考えています。
相場が活性化するのは嬉しいですが、混乱した相場は一方に急激に動いたかと思えば、急激な揺り戻しをする、など通常とは異なる値幅での動きをするため、早く相場が平静を取り戻してくれるよう願うばかりです。。。